「死ぬほど読書」 丹羽宇一郎

覚え書

 

仕事上の必要にせまわれ、さほど関心がない本を、半ば義務的に読まなくてはいけないときもあるでしょう。そんなときは仕方なく読んでいるという気持ちを捨て、仕事を成功させるために読んでいると思えばいい。

 

もしあなたが真剣に姿勢を正して向き合うような堅い本ばかり読んでいるなら、ときにはリラックスして感情を解き放てるような本を読むことも大切です。

 

問題があるということは、懸命に生きている証です。困難な問題に直面したときに必要なのは、その状況を冷静に見つめながら、前向きに考える謙虚さです。過信や自己否定がそこにあってはいけない。

 

私は部下を育てる際、「認めて」「任せて」「ほめる」という3つの基本原則を持っています。ある程度見込んだ人材には、まだ未熟な部分が見えても、100%任せる。そして余計なことは一切いわないようにしていました。

 

本を読んでいて、あまり期待していたほどではない内容だなと思っても、一つでも、二つでも心に刻まれる言葉があれば、儲けものと思ったほうがいい。