「緩和ケア病棟の風景」 佐藤絹代

私たち看護師は、患者さんが入院すると"看護目標"というものを立てる。それは患者さんが何を望みどうなりたいと思っているのか明文化し、患者・看護師間で共通理解するものだ。

その目標が患者さんの状態にとって妥当なものであるのか、プロとして吟味することも重要となる。そして看護師はその目標を達成するための"看護計画"を立案し、日々のケアを行なっていくのだ。

 

患者さんが病棟で生活している内容は、私たち看護師の家での生活と少しでも似ているか

 

 

「古い医術について」 ヒポクラテス

覚え書

「われわれの快楽感、喜び、笑い、戯談も、苦痛感、不快感、悲哀感、号泣も、ひとしくここ(脳)から発するということを、人々は知らねばならない。また脳によってわれわれは思考し、見、聞き、美醜、善悪、快不快を、習俗に則って鑑別したり効用によって感じ分けたりすることによって識別するのである・・・」

 

「脳が安定してる時だけ、人は正気であることができる。」

「剣客商売八 狂乱」 池波正太郎

「狂乱」は、この剣客商売シリーズの中で、最も素晴らしい作品の一つだと思う。小兵衛の一言が心に響く。

「真の剣術というものはな、他人(ひと)を生かし、自分(おのれ)を生かすようにせねばならぬ。ちがうか・・・おぬしの師匠は、そのように申されなんだか?」

 

いつのまにか、小兵衛は私の中で師となっている。

「剣客商売(七) 隠れ蓑」 池波正太郎

これまでのシリーズの中でも、かなりストーリーが良い。
秋山小兵衛の刀の表現がまた素晴らしい。

「鞘は呂色鞘、柄は白鮫黒糸の菱巻き。名工・林又七作の秋草をあしらった鐔。むらさきの畝織りの下緒という上品な拵えで・・・」

ダンディー

 

「徳どん、にげろ」では、傘屋の徳治郎と盗人の八郎吾との、何とも言えない二人の人情にホロっとくる。

 

「隠れ蓑」でも、貧しい老僧と盲目の老武士の二人の人情に熱い想いがこみ上げる。盲目で病気の老武士の剣も格好良い。

 

「決闘・高田の馬場」では、大次郎と共に昔の弟子を助けるのだが、圧倒的な強さと、それを自慢するわけでもなく、うまく治める策が素晴らしい。格好いいのだ。

良い作品だ。

『「自分」の壁』 養老孟司

覚え書

 

こういう状態 ― 共生といってもいいし、一心同体とか運命共同体といってもかまいません ― が、自分の本来の姿である。そう考えると、個性を持って、確固とした「自分」を確立して、独立して生きる、などといった考え方が、実はまったく現実味のないものだと考えられるのではないでしょうか。生物の本質から離れているのは明らかです。

「死ぬほど読書」 丹羽宇一郎

覚え書

 

仕事上の必要にせまわれ、さほど関心がない本を、半ば義務的に読まなくてはいけないときもあるでしょう。そんなときは仕方なく読んでいるという気持ちを捨て、仕事を成功させるために読んでいると思えばいい。

 

もしあなたが真剣に姿勢を正して向き合うような堅い本ばかり読んでいるなら、ときにはリラックスして感情を解き放てるような本を読むことも大切です。

 

問題があるということは、懸命に生きている証です。困難な問題に直面したときに必要なのは、その状況を冷静に見つめながら、前向きに考える謙虚さです。過信や自己否定がそこにあってはいけない。

 

私は部下を育てる際、「認めて」「任せて」「ほめる」という3つの基本原則を持っています。ある程度見込んだ人材には、まだ未熟な部分が見えても、100%任せる。そして余計なことは一切いわないようにしていました。

 

本を読んでいて、あまり期待していたほどではない内容だなと思っても、一つでも、二つでも心に刻まれる言葉があれば、儲けものと思ったほうがいい。