2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「剣客商売(二) 辻斬り」 岩波正太郎

40歳女感想 相変わらず、季節感や、時間で移り変わる風景や、登場人物の顔立ちなどの表現が巧みだ。「暁暗」というわずかな時間帯や、「お納戸色」という色合いなど、この言葉でしか表現できない、イメージできない日本語が素晴らしい。一巻よりは立ち会いの…

「剣客商売(一 )」 池波正太郎

40歳女感想 主人公の小平衛が使う無外流は、現代でも居合で残る武術だから、かなり有名な流派なのだろう。実用的だったのかもしれない。 藤沢周平作品のような立ち合いの場面は少なめだが、季節や気候や、人物の表情の描写が上手い。最後の老中毒殺の話は、…