「剣客商売(一 )」 池波正太郎

40歳女感想

 主人公の小平衛が使う無外流は、現代でも居合で残る武術だから、かなり有名な流派なのだろう。実用的だったのかもしれない。

 藤沢周平作品のような立ち合いの場面は少なめだが、季節や気候や、人物の表情の描写が上手い。最後の老中毒殺の話は、特に良かった。田沼老中の器の広さと政権への欲の話しは、少ない描写なのに、納得できる部分だった。 

 秋山親子は強くて格好いい!田沼老中も良い!

「マンガでおぼえるコミュニケーション」 斎藤 孝

11歳 男子

言葉は、人の気持ちを読むもの。

人の気持ちを考えた言葉は、盛り上がる。仲が良くなる。 例えば、ふーん、とか、あっそうとか、へー、とか、そんなのできないの、とか、普通じゃん、などの言葉はテンションが下がる。

いい言葉は、次はできるよ、とか、明日やろうね、とかそういう言葉を使うと、言われた人も嬉しいし、言った人も気分が良くなる。 

 

やっぱ、いい言葉を言うと、笑いがでる。賑やか、みんな集まってくる。そんな感じ。

「いい緊張は能力を2倍にする」 樺沢紫苑

緊張する仕組みから、緊張しないために必要なことまでが、くどいくらいかなり詳しく書かれている。

必要なのは、準備と練習。感謝の気持ち。というところが心に響いた。

最善を尽くす気持ちも大切。

 

面接の対策で、想定質問を100問用意する。

不安になる暇があれば作れ。

 

やれることは全てやりきった。といえるところまで準備すること。

「年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人」 午堂登紀雄

全体的に生活に追われた生活をしてる者にとっては、なかなか実行が難しい内容も多いが、参考にはなる。

 

買い物をする時、年収1億の人は自分にこう問いかける

「これを買うと、どういうメリットが手に入るのか?」

「それは、本当に値段の価値があるのか?」

「それは、自分が十分利用し尽くせるのか?」

 

 

「坊ちゃん」夏目漱石

毎日の生活の中で抱く、揺れ動く人間の感情の変化がとてもリアルで共感できる。不器用な主人公の気持ちもまた不器用なだけに共感できる。田舎の閉塞感も実際に体験したものでないとわからないものが描かれていて、リアルだ。

締めは清が出てきて、家族といるような穏やかさが感じられて気持ちがいい。読み終えて心がほっこりする作品だった。

「美術の核心」 千住 博

芸術とは、ここではない「どこか」につれていってくれるかどうかで真価が決まります。

「どこにもつれていってくれない」ものも多くあり、絵画なら全て芸術というわけではない、と気付きます。

 

ソフィ・カルの作品に「盲目の人々」というものがあります。これは生まれつき全盲の人々に、「あなたにとって美のイメージはどんなものですか?」と問い、その人のポートレイトとその人が美と感じたものを写真に撮り、上下に並べたという作品です。

 →日本の豊田市美術館に収蔵されています。

 

芸術って、そういうことなのか、そう見て楽しむのだと初めて知りました。千住さんの作品も実物を見てみたいと思いましたし、千住さんが素晴らしいとおっしゃる作品もいつか見に行ってみたいと思いました。