「美術の核心」 千住 博

芸術とは、ここではない「どこか」につれていってくれるかどうかで真価が決まります。

「どこにもつれていってくれない」ものも多くあり、絵画なら全て芸術というわけではない、と気付きます。

 

ソフィ・カルの作品に「盲目の人々」というものがあります。これは生まれつき全盲の人々に、「あなたにとって美のイメージはどんなものですか?」と問い、その人のポートレイトとその人が美と感じたものを写真に撮り、上下に並べたという作品です。

 →日本の豊田市美術館に収蔵されています。

 

芸術って、そういうことなのか、そう見て楽しむのだと初めて知りました。千住さんの作品も実物を見てみたいと思いましたし、千住さんが素晴らしいとおっしゃる作品もいつか見に行ってみたいと思いました。